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大泉洋という、怪優

公開日: : 最終更新日:2014/08/01 芝居/ライヴ , ,

どちらかというと、好きではなかった。

「水曜どうでしょう」も見てみるが、引き込まれる魅力は何となく分かる。 だからといって必ず見るという程度までは行かない。TVドラマでも正直、どうでもいい存在だった。

でもね、

震災直後に上演された、同じシス・カンパニー公演、三谷幸喜・演出の「ベッジ・パードン」を見たとき、その皮肉っぽいけど、憎みきれない、独特の存在感に惹かれた。(ベッジ・パードン自体は、ちょっと哀しいお話しだったけど)

ベッジパードン

 

そうなると今回の「ドレッサー」は、期待するわけです。

橋爪功演じる大物役者の衣装係、全く筋を知らなくても、そのくらいの想像はつきますな。

ドレッサー

チラシを見ても、橋爪功の存在感に負けてないってのは、贔屓目かしら。

 

さて、当の芝居はっていうと、これが予想以上にいいのですよ。

土曜のマチネなので、カーテンコールは通常1回なんだけど、場内放送が2度アナウンスされても、アナウンスが聞こえない程度の拍手が続き、大泉洋が再び現れるくらい。

お客さんは分かってるんですね。

 

72歳になって、張り艶のある橋爪功もすごいけど、やっぱりこの芝居は大泉洋あっての演出だったのではないか。

ドレッサーである大泉洋の嫉妬とプライドが発揮されていて、しかもわざとらしくなく、今まで私が観たどの芝居より、軽妙ながら深層に響く印象を与える。

大泉洋が自分の劇団以外に出演するのは、2作目とか。

ってことは、2作とも見ているのは幸運なわけで、大泉洋という希有な役者の価値を、大泉自身がどれだけ気づいているかについても、とても興味深いのです。

 

タイトルには、怪優って書いたけど、快優ってのも結構はまっているかな?と思ってまして、機会があったら是非舞台の大泉洋にも出会ってみてください。

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